【カラバイのレクチャー】沢山のピクチャーポーズと組み方を解説 Sascha & Natascha Karabey スタンダード レクチャー

世界ファイナリストのサーシャカラバイ ナターシャカラバイ組の動画レクチャーです。
Sascha Karabey,Natascha Karabey Standard Lecture

社交ダンスを踊る上で二人が大切にいていることを、丁寧にレクチャーしてくれています。
とても大事なことで、考えさせられる内容で。見出しなどつけて見やすくしてみました。

  1. 大切にしていること
    1. 無駄な動きを抑えたSuper Light Contact とても軽いコンタクト
    2. 努力しているさまを感じさせないダンス
      1. 人々は、簡単そうで自然なものを受け入れ、好むもの。
    3. おすすめのエクササイズ
    4. ダンスが上手くいかないときに確認する4つの構成要素
      1. より良いポスチャーを作る 1番目の構成要素
      2. Setup Posture 組み方について2番目の構成要素
      3. Weight Connection センタリング 体重を与える 3番目の構成要素
      4. Timing タイミング 4番目の構成要素
    5. スウェイ ターン スイングは、表現要素で個性をつけるもの。 Sway Turn Swing is Expression.Expression makes Personality
  2. レッスンの受け方 練習の仕方 そして後世へ
  3. オーバースウェイ Oversway
  4. スローアウェイオーバースウェイ Throwaway Oversway
    1. 各ポジションを確認
    2. 注意点
  5. 無駄なことはしない
  6. ダンスをしているときは、パートナーの動きに集中する。
  7. コントラチェック Contra Check
    1. 良いコネクションを取る。
    2. 左足をCBMPに出す。
    3. 男性は、女性の方を見て、上体を右に45度傾ける。
    4. コントラチェックのよくある間違い
      1. 女性が男性から離れすぎるのも良くない。
      2. 女性にとって大事なことは、右ヒールをつかないこと
      3. ローテーションしすぎてしまうこと
  8. ホバーコルテ Hover Corte
  9. 全てのポーズで表現したいのは、強い男性像です。
  10. ヒンジ Hinge
  11. 女性にとって大事なことは、男性にしがみつかず、自分で立つこと。

大切にしていること

無駄な動きを抑えたSuper Light Contact とても軽いコンタクト

1:15

練習法は、片手だけで踊るというもの。
右手だけ、左手だけと入れ替えてみる。全てのルーティーンで踊ってみる。スウェイ、ターン、起き上がるのもこれで伝える。

最後は両手を離して踊る。

強い力と硬いコンタクトでは、勝ってしまうことがあっても、本来あるべき姿ではない。

二人のハーモニーを大切にしている。
一番大切なコンセプトはパートナーとの調和。
固くもろいコンタクトではなく、できるだけなめらかで、柔らかくとても軽いコンタクトを目指している。

ダンスクラブで初めての人と踊るときと同じで、パートナーと踊るときも、力ずくではなく、とても丁寧に、紳士的に踊る。

どれだけ繊細に、快適に、ソフトに、お互いの動きを感じられるか。

できるだけ大きく見せようとして、力いっぱい踊るのではない。

努力しているさまを感じさせないダンス

優れたバレエダンサーは、どんなに難しいジャンプもとても簡単そうに見せるもの。

無理な力を使って踊れば、見る人にも努力していることが伝わってしまう。

5:05

スピードの速さや、見た目の大きさを追求することは素晴らしいけれど、よりソフトで、動きの質が高く、軽くて、パートナーとの息があった、音楽性豊かなダンスをするカップルが隣にいれば、そちらが勝つでしょう。※

人々は、簡単そうで自然なものを受け入れ、好むもの。

力を抜いて、呼吸をして、できるだけソフトに。

 

おすすめのエクササイズ

6:25

ボディーコンタクトだけで前後に動く。

動きに変化をつける。

ベーシックなステップで、最初は片手で。

片手でも、両手で組むのと同じ動きの質を保つことができるように。少しずつ練習をしてゆく。

重要なことは、すぐに手を離して完璧に踊ることではなく、この練習をすることで、通常のホールドで踊るのがとても楽になるということ。

完ぺきにできなくても、上達の効果がある。

ダンスが上手くいかないときに確認する4つの構成要素

8:00

順番に、構造的な問題点を確認してゆく。

より良いポスチャーを作る 1番目の構成要素

8:05

  1. まず背骨を出来るだけ長く伸ばす。
  2. 腰の後ろを少し落とすと、背骨がより長くなる。
  3. 腰の後ろを長く保つことで、よりローテーションしやすくなる。
  4. そのための練習法 8:45
    • 息をできるだけたくさん吸い入れると、背中はまっすぐ上に伸びる。
      そして息を吐いてもこの体の状態を保つ
    • つま先の上でできるだけ前バランスに立つことでも正しい姿勢を得られる。崩れた姿勢ではきちんと立つことはできない
    • おへそを背骨の方に引き込む。おへそを引き込むには、腰の後ろの筋肉をリラックスさせないといけない。

Setup Posture 組み方について2番目の構成要素

10:00

  • お互いがネックレスを付けている状態を想像する。
  • お互いのネックレスの右側が相手の前に来るようにする
  • お互いのネックレスが向き合うように、身体はお互いに平行になるようにする。10:10
    組んだときに角度をつけると歪みが生じ、ポスチャーに悪影響を与える。

Weight Connection センタリング 体重を与える 3番目の構成要素

10:45

  1. Body
    • お互いに真っ直ぐ立つだけでは、自然な踊りはできず、無理やり踊ろうとすれば力づくになる。
    • お互いのボディの間に手の幅ひとつ分の距離をあけて立つ。
    • 力を抜いて、お互いの中心の位置にコネクションを作る。
    • 強すぎるプレッシャー(押す力)は厳禁 11:20
      • きちんとお互いが自分の足の上でバランスをとることが重要。
        押し合うほど、腰の後ろは潰れてしまう。
        力を使うほど、動きの質は落ちる。
      • だから、とても軽いけど、確かに感じられるWeight Connectionを目指す
        例えるならば、1kgくらいの圧力 決して20kgとかではない。
        そんなに押し合っていては、ソフトな踊りはできない。
        見知らぬ人と踊るときにそんなに押し合わないはず。
  2. Hands 7:15
    • 手とボディーのWight Connectionを一体にすることが大切。
    • 手もボディーも出来るだけ軽いコネクションがよいが、ほんの少しボディーのコネクションを強めても良い。
      そうするとより一体感を感じることができる。
    • 全てのコネクションを出来るだけコンパクトにしたい。

Timing タイミング 4番目の構成要素

タイミングは全ての根源

いつ動き始めるのか

いつ体重移動するのか

音楽のどこに合わせるのか

いつロワーして、前進して、ライズして、スウェイ、ターンをするのか

スウェイ ターン スイングは、表現要素で個性をつけるもの。 Sway Turn Swing is Expression.Expression makes Personality

スウェイ、ターン、スイングの量が、自分たちの踊りに色をつけてくれる。

最初の4つの構成要素(ポスチャー、組み方、ウェイトコネクション、タイミング)をしっかり練習して、動きの質を高めた上で、3つの表現要素(スウェイ、ターン、スイング)を高める。

良いダンサーは、自然にスウェイ、ターン、スイングをする。良いダンサーは、最大限のスイング、ターン、スウェイを行っても、4つの構成要素がしっかりしているために、カップルの調和が乱れることがない。

レッスンの受け方 練習の仕方 そして後世へ

14:50

何かを教わったら、自分自身で試してみる。

うまくいったら、それをやり続け、誰かに教えてあげる。

それで、知識は世代を越えてゆく。

オーバースウェイ Oversway

15:07

後退から始まる。

ポジション1 若干開いたポジション kind of PP

ポジション2 下にさがる(ロワー)

ポジション3 左から右へスウェイ

ポジション4 わずかに左にターン

ポジション3に戻り、ポジション4に戻り

ポジション5 足を揃えながらライズしてプロムナードポジション

15:40 続けてオーバースウェイを踊ると。

スローアウェイオーバースウェイ Throwaway Oversway

16:10 まずはスローアウェイオーバースウェイを踊って見せてくれます。

各ポジションを確認

最初、女性は男性のために左へ傾斜したシェイプで始めます。

ポジション1 女性は前進して、若干開いたポジションで

ポジション2 ターン

ポジション3 広がり

ポジション4 起き上がる

ポジション5 PPで前進
※ここで両手を離して、お互いに良いバランスで立てているか確認してみましょう。

16:56 もう一度お手本を見せてくれます。一回目は失敗らしく、2回踊ってくれます。

注意点

17:25

後退のときに、男性の腰がターンしすぎないことが非常に重要。

男性の左足と左腰で、女性に安定感を提供する。

17:45 男性の左腰は、ターンというよりも、女性に向かって働きかけるように使う。すると女性がターン、スウェイしやすくなります。

そして、女性が立ち上がるのを助け、PPにつなげる。

男性の左足は、女性のための椅子。左足は、壁斜め、もしくは壁に向ける。上体がローテーションしても、左の脚はそのまま残しておきます。

18:48 ただし、椅子というのは、女性が男性の脚に乗っかる、という意味ではありません。

女性もしっかり自分の足で立ち、男性の左足とは軽い接触があるだけです。

19:00 踊って見せてくれます。

19:20 片手だけでスローアウェイオーバースウェイ。
まずは、男性の右ホールドだけ。つづいて、反対のホールドだけ。最後はホールド無しで。

 

無駄なことはしない

20:16

これらのことに集中すると、ダンスはやるべきことが沢山あります。

恥ずかしがったり、喧嘩をする暇はないはず。

ダンスはまだまだ発展するし、発見もあり、これがダンスの一番の魅力。

色々な技術を身に着けながら、自分たちのダンスを向上させることは非常にエキサイティングなこと。

ダンスをしているときは、パートナーの動きに集中する。

20:42

スローアウェイオーバースウェイでは、パートナーが動きを完遂するのを見つめます。

コントラチェック Contra Check

21:10

良いコネクションを取る。

左足をCBMPに出す。

重要なことは、4つの足がほぼ1本線上にあるということ。

男性の左足は、女性の足の間におきます。

腿をくっつけ、足は同じ線上におきます。男性と女性は180度裏返して同じ足の位置、脚の形になっています。

22:05

左右の足が違う方向を向いたり、足が開いてしまうのは、間違い。

22:33 左右の足に均等に乗った状態にする。

男性は、女性の方を見て、上体を右に45度傾ける。

22:38

23:20 パートナーに焦点を絞る。非常に重要なこと。

 スウェイの角度に関する正しい感覚を身につけましょう。
ただし、土台(ベース)を作り、パートナーを見て、上体を傾けます。
傾けるのは、45度、やりすぎも、少な過ぎもよくない。
45度が一番気持ち良い。

コントラチェックのよくある間違い

女性が男性から離れすぎるのも良くない。

24:03

女性が男性から離れすぎてしまうと、腕の力を使わないと保持できなくなるので、これは良くない。

片手、片手、両腕なしで練習してみましょう。

女性にとって大事なことは、右ヒールをつかないこと

24:41

ネックをストレッチしすぎて、左下に傾きすぎてしまうこと。

ローテーションしすぎてしまうこと

ホバーコルテ Hover Corte

25:42

後退から始める

ソフトな動きでライズ

女性をターンさせる

右にスウェイ

※男性は、総じて、まっすぐな姿勢を保ちましょう。そして女性にピクチャーポーズを取る空間を与えます。

男性が後ろに広がりすぎてはいけない。トップは広いかもしれないが、男性が花なのではなく、女性が花なのです。

男性は女性に広いスペースを与え、女性は花開いて、空間を満たすようにしましょう。

男性は、その女性をみつめます。天井ではありません。

全てのポーズで表現したいのは、強い男性像です。

28:00

カップルの見た目を大きくしようとするあまり、男性が開いてしまうのは、どちらが男性かわからなくなってしまいます。

男性は岩、女性が花と教わった。

女性は柔らかな印象を、男性は強く支える印象を与えるべき。

男性はプロデューサー、女性はスター

29:25

男性が生み出したものを、女性が完成させる。

ヒンジ Hinge

30:03

後退

アップ

ロワー

女性に右足が男性に向かっている。

スウェイ 下に下り、女性の右足が男子に向かうことで綺麗なラインができる。

女性にとって大事なことは、男性にしがみつかず、自分で立つこと。

30:48

そのために、一つ一つのポジションで、左右の手離して、確認してみましょう。

ヒンジで、下に降りても、両手が離せて

いつでも自分のバランスで立つことが重要

男性は、スローアウェイオーバースウェイと同じく、左足を開きすぎないことが大事。